git

git に関する情報を記載します。

1. git を導入する

1-1. git インストール

Windows の場合

Git のダウンロードページ “https://git-scm.com/downloads” を開きます。

”Windows” または ”Download x.xx for Windows” をクリックすると下記画面になります。

この画面に遷移すると最新版の ”Git for Windows Setup” を自動的にダウンロード開始します。または必要とする downloads を選んでダウンロードを実施します。

ダウンロード完了後は、ダウンロードしたファイルを実行して指示に従ってインストールを行います。特に難しいところはありませんでした。

Linux, Unix の場合

Git のダウンロードページ “https://git-scm.com/downloads” を開きます。

”Linux/Unix” をクリックすると下記画面になります。 使用している環境と一致するOSを探し、その指示に従ってインストールを行います。

注意

下記コマンドをそのまま入力してもインストールに失敗する場合が多いようです。例えば Debian/Ubuntu の場合、下記のようにコマンドを入力する必要がありました。

sudo apt-get install git

ご注意ください。

1-2. git 初期設定

1-2-1. プロキシ設定

プロキシ設定を必要とする環境では、http, https ２つのプロトコルに対してプロキシ設定を行う必要があります。

以下に設定を行うコマンド入力例を示します。”コマンドプロンプト” や ”Terminal” などのコンソールにより設定を行ってください。

［実施例］

$ git config --global http.proxy http://proxy.hoge.co.jp:8080

$ git config --global https.proxy https://proxy.hoge.co.jp:8080

このコマンド入力により、”~/.gitconfig” ファイルに下記情報が記載されます。

[http]

        proxy = http://proxy.hoge.co.jp:8080

[https]

        proxy = https://proxy.hoge.co.jp:8080

補足：

上記は本書記載時点における 特定プロキシー環境で使用する場合の設定例です。

プロキシのアドレスおよびポート番号は使用環境に合わせて変更してください。

1-2-2. ユーザー名、メールアドレスを設定

Git を使用する際は、ユーザ名、メールアドレスの情報を必要とします。以下に設定を行うコマンド入力例を示します。”コマンドプロンプト” や ”Terminal” などのコンソールにより設定を行ってください。

［実施例］

$ git config --global user.name "foo boo"

$ git config --global user.email "foo.boo@hoge..com"

特定リポジトリのみ別の設定としたい場合は、そのリポジトリ配下にいる状態で ”--global” を “--local“ へ置き換えて上記コマンドを実施することで実施できます。

$ git config --local user.name "foo boo"

$ git config --local user.email "foo.boo@hoge.com"

2. git コマンド

2-1. 基本的な git コマンド

git init

概要： リポジトリの作成

git status

概要： 現在のリポジトリ状況を確認

git add

概要： 追加・編集などで変化があったファイルをステージングする

git commit

概要： ステージングしたファイル・ディレクトリをコミット

git push origin main

概要： Remote Repository (origin main) に Local Repository を反映

2-2. 変更系

git add .

概要： WorkTree ファイルを全て add でステージング

git commit -m "commit comment"

概要： コメントを付けて commit 実行

git commit -am "commit comment"

概要： add & コメント付きで commit 実行

git commit -F- <<EOM

概要： 複数行コメントでコミット（１）

(例)

$ git commit -F- <<EOM
> 要約
>
> 詳細 
> 
> EOM

git commit -m "コメント１行目" -m "コメント２行目" -m "コメント３行目"

概要： 複数行コメントでコミット（２）

git commit --amend

概要： 直前のコミットを編集

git push origin main

概要： リモートリポジトリにローカルリポジトリを反映

git push -f origin main

概要： リモートリポジトリにローカルリポジトリを強制反映

git fetch

概要： リモートリポジトリをダウンロード。

git pull

概要： リモートリポジトリをローカルへ反映

git pull origin <remote branch name>

概要： 指定のリモートブランチをローカルへ反映

git branch <branch name>

概要： ブランチ作成

git branch -m <old branch name> <new branch name>

概要： ブランチ名を変更

git checkout <branch name>

概要： 作業ブランチ（HEAD）変更

git checkout -b <branch name>

概要： ブランチ作成 ＆ 作業ブランチ（HEAD）変更

git merge <branch name>

概要： 現在のブランチへ <branch name> の内容をマージ

git stash

概要： 変更退避

git mv <old filename> <new filename>

概要： ファイル名を変更する、ファイルを移動する

git rm <ファイル名>

概要： git で管理しているファイルを削除し、ワークツリーからも削除する

2-3. 確認系

git branch

git branch -a

git status

git add --dry-run .

git ls-files

git diff --name-only

git diff --staged

git log -2

git log -2 --stat

git log -2 --patch

git log -p <ファイルパス / ファイル名>

git stash list

git clean -nd

概要： Untracked ファイルの確認

git show

git branch -r

概要： リモートブランチ確認

git remote

概要： リモートリポジトリ表示

git remote -v

git remove rm origin

概要： リモートリポジトリ削除

git help

概要： ヘルプページ表示

git help -a

概要： git 全コマンドリスト

git tag

概要： tag 一覧表示

git reflog

概要： 過去の HEAD コミット一覧表示

git config --list

概要： リポジトリ設定内容表示

git config user.email

概要：

git config user.name

概要：

git --version

概要： git インストールバージョン確認

2-4. 取り消し系

git rm --cached <ファイル名>

概要： git で管理しているファイルを削除し、ワークツリーからは削除しない

git branch --delete <ブランチ名>

git reflog

概要： 削除したブランチの最後のコミットを見つけて

git branch <ブランチ名> HEAD@{ログ番号}

ブランチを復活。

git reset

(1) 直前のコミットを取り消したい（コミットのみ取り消し）

$ git reset --soft HEAD^

• HEAD^：直前のコミットを意味する。
  •  @^、HEAD~も同じ意味。
  • HEAD~{n} ：n個前のコミットを意味する。
  • HEAD^ や HEAD~{n} の代わりにコミットのハッシュ値を書いても良い。
  • gitのv1.8.5からは、「HEAD」のエイリアスとして「＠」が用意されている。
  • HEAD^^^とHEAD~3とHEAD~~~とHEAD~{3}と@^^^は同じ意味。
• --soft なので、インデックス・ワーキングツリーはそのまま。
• 上書きコミットしたいなら、git commit --amend を使うとラク！

(2) 直前のコミットを取り消したい（マルっと消したい）

$ git reset --hard HEAD^

• --hard なので、「インデックス・ワーキングツリー」も1つ前のコミットの状態に戻る。

(3) コミット後の変更を全部消したい

$ git reset --hard HEAD

• --hardなので、「HEADの位置・インデックス・ワーキングツリー」を全てHEADの位置に動かす。
  • HEADの位置はそのまま。
  • 「インデックス・ワーキングツリー」の変更が消せる。

(4) addを取り消したい

$ git reset --mixed HEAD

• --mixed（or オプション無し）なので、「HEADの位置・インデックス」をHEADの位置に動かす。
  • HEADの位置はそのまま。
  • 従って、インデックスの変更（addした内容）のみ元に戻す。

git revert

概要： コミットを打ち消して記録残す

git clean -fd

概要： Untracked ファイルの削除

git merge --abort

概要： 直前マージの取り消し

git reflog

概要： 復活する可能性のある呪文

git push --delete origin <リモートブランチ名>

概要： リモート上のブランチを削除

2-5. "git submodule"

こちら へ移動

[credential]
helper = manager

$ git config --global credential.helper 'cache --timeout=3600'
# Set the cache to timeout after 1 hour (setting is in seconds)

$ git clone --mirror <SOURCE_REPOSITORY_URL>
$ cd <REPOSITORY>
$ git push --mirror <DESTINATION_REPOSITORY_URL>